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版画についてのお話

2021.01.23  兄ブログ

こちらはパブロ・ピカソの【Femme Nue Cueillant des Fleurs】と題された1962年の版画の作品です。

 

この版画はリノカットと呼ばれるもので床材に多く用いられる合成樹脂のリノリウムを版材とする凸版画で樹脂、木粉などを亜麻仁油などを混ぜた油性のインクを用いています。

 

材質が柔らかく均等で彫りやすいため伸びやかで大胆な表現には向いていますが半面、繊細な描写は難しいとされています。

 

あまり聞き慣れないこのリノカットですがマティスやピカソはこの特性を理解し多くの作品を遺しています。

 

ピカソは晩年を迎える1960年代初頭からこの手法を取り入れ独自の解釈による大胆な作品を多く仕上げています。

 

ピカソが80歳の時に制作されたこちらの作品をご覧いただいてもわかるように他のピカソの版画作品と比較してもかなりダイナミックな表現となっています。

 

 

 

 

ここでお客様からよくご質問いたく版画のプルーフに関する内容をおさらいさせていただきますね。

 

A.P. アーティスト・プルーフ(Artist’s Proof)作家が所有するための刷りでエディション(分数)の無いものが多くエディション付きのものと比べると評価が下がります。

 

E.A.(Épreuve d’ artiste)も同じ内容ものでこちらは仏語です。

以下はレアですが…(笑)

 

P.P. プリンターズ・プルーフ(Printer’s Proof)共同作業したプリンターのための刷り。

 

T.P. トライアル・プルーフ(Trial Proof)エディション制作以前のすべての試し刷りをさします。

 

余談ですが例えば分母が1000であるとかのエディションの大きな場合はラージ・エディション(Large Edition)と言います。

 

分母が大きいということはそれだけ希少性も薄れるので評価は下がりがちとなります。

 

どうでしょうか? 版画以外にも美術品に関して知りたいことやご質問等がございましたら宝鑑美術までどうぞお気軽にご相談くださいませ。

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