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【将軍太郎良門】 田名網敬一

2020.04.01  兄ブログ

先日、仕入れた作品です。

【将軍太郎良門】

一見、古い浮世絵版画に見えるかもしれませんが実はコレ、現代美術作品なんです。

この三枚続役者絵は天慶の乱で父である平将門を倒した源頼光に対し敵討ちをするために将軍太郎良門が大蜘蛛に姿を変えた滝夜叉姫と共にその復讐のため立ち向かわんとする場面を描いた作品です。

作者は田名網敬一。現代版画家でありグラフィックデザイナーであり、または映像作家でもある多彩な才能の持ち主でユニクロやアディダスなどとのコラボレートワークスも手がけるマルチな才能を持った人物です。

モデルとなった役者の原智彦は異色の歌舞伎劇団・スーパー一座の座長として活躍この良門のような国崩しの悪役を当り役としています。

原と田名網の古くて新しくしかもポップな特色がここに合致し浮世絵版画の中に今日の日を見つける彫、摺の天才職人勝原が加わりモテる技術を出し尽くして出来上がったのがこの役者絵版画であると思います。

この演目は 1983年6月名古屋市市民会館にて初演、同年7月にロンドンのブルームス劇場にて上演。そして10年ぶりの1992年12月に名古屋大須演芸場にて師走歌舞伎として再演されました。

あらためて作品を眺めると白旗の中の馬は将門の家紋である相馬の繋ぎ馬であり右側のうねるように変形した松は髑髏でこれは頼光に家とられた将門の首を表しています。瞳から流れ落ちる滝は悔し涙のようにもみえますね。この芝居の象徴となる存在でもあります。

岩や水などで表現されている山中の要塞に立てこもりいよいよ謀反の旗揚げといった劇的な場面です。

役者似顔 原智彦
絵    田名網敬一
彫・摺   勝原伸也
版元   江戸錦絵 香津原

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